ZEH住宅とは何か知りたい方へ?わかりやすく基礎から仕組みまで解説の画像

ZEH住宅とは何か知りたい方へ?わかりやすく基礎から仕組みまで解説

●新築購入

この記事の執筆者

代表取締役 川野 孝之
このブログの担当者

代表取締役 川野 孝之

キャリア16年 / 住宅ローンのスペシャリスト

宅地建物取引士 / 公認 不動産コンサルティングマスター
1級FP技能士 / CFP / 貸金業務取扱主任者

上場不動産会社・金融機関での店長経験を活かし、お客様の利益を最優先する取引を徹底しています。物件の長所・短所を包み隠さずお伝えするのが私のスタイルです。YAMADAグループの特典も活用し、購入後も安心が続く住まい探しを全力でサポートします。

これからマイホームを建てるなら、できるだけ光熱費を抑えつつ、快適で安心して暮らせる家にしたいと考える方が多いのではないでしょうか。
そこで近年注目されているのが、ZEH住宅です。
ただ、名前は聞いたことがあっても、ZEH住宅とは何かをわかりやすく説明してくれる情報は意外と少なく、難しそうだと感じている方も少なくありません。
本記事では、専門用語をなるべく使わずに、ZEH住宅の基本的な考え方や、一般的な新築住宅との違い、これからの住宅基準との関係を整理していきます。
そのうえで、マイホームとしてZEH住宅を選ぶメリットや注意点、費用の考え方や情報収集のコツまで、順を追って解説します。
まずは全体像をつかみ、自分たちの暮らしや予算に合うかどうかを一緒に確認していきましょう。

マイホーム検討者向けZEH住宅とは何か

まず「ZEH住宅」とは、「使うエネルギー」と「創り出すエネルギー」の収支をおおむねゼロにすることを目指した住宅のことです。
具体的には、高断熱・高気密な建物と、高効率な冷暖房や給湯などの設備でエネルギー消費を大きく減らします。
その上で、太陽光発電設備などで電気を創り出し、年間を通じた一次エネルギー消費量を差し引きでおおむねゼロ以下にするという考え方です。
環境省や資源エネルギー庁も、こうした仕組みを持つ住宅を家庭部門の脱炭素化の柱として位置付けています。

一般的な新築住宅では「快適さ」を重視しながらも、断熱性能や設備効率が十分でない場合、冷暖房や給湯に多くのエネルギーを必要とします。
これに対してZEH住宅は、建物の断熱性能を高めることで夏の暑さや冬の寒さを和らげ、少ないエネルギーで室内を快適に保つことを前提に設計されます。
さらに、高効率エアコンや高効率給湯機、LED照明などを組み合わせて「省エネ」を徹底し、そこに太陽光発電などの「創エネ」を組み合わせる点が大きな違いです。
つまり、エネルギーを「たくさん使うことを前提とした家づくり」から「できるだけ使わず、自分の家で創り出す家づくり」への発想転換が行われているのです。

これからマイホームの購入を考える方にとって、今ZEH住宅を理解しておくことはとても重要です。
国は2030年頃には新築住宅の標準水準としてZEH水準の省エネ性能を目指しており、実際に新築戸建住宅のうちZEHシリーズの割合も着実に増えています。
また、エネルギー価格の変動や災害時の停電への備えといった観点からも、光熱費を抑えつつ自宅で電気を創り出せる住まいの価値は高まっています。
将来の暮らしや家計を見据えて住宅を選ぶためにも、ZEH住宅の考え方を早い段階で知っておくことが、後悔のないマイホームづくりにつながります。

項目 一般的な新築住宅 ZEH住宅
建物性能 断熱性能は標準的 高断熱・高気密仕様
設備の特徴 従来型設備主体 高効率設備で省エネ
エネルギー収支 使用量をそのまま購入 創エネで収支ゼロ志向

これからの住宅基準とZEH住宅の国の方針

まず、省エネ基準とZEH住宅の関係を整理しておくことが大切です。
国土交通省が定める省エネ基準は、住宅が冷暖房や給湯、換気、照明などに使うエネルギー量を「一次エネルギー消費量」として計算し、その多さで性能を評価します。
このとき「BEI」という指標で、省エネ基準どおりの住宅を1.0として、それより小さいほど省エネ性能が高いとされています。
一般的な省エネ基準を満たす住宅より、さらに一次エネルギー消費量を削減し、太陽光発電などでエネルギーを創り出す考え方を取り入れたものが、ZEH住宅の水準です。

次に、国がどのような目標を掲げているかを見てみます。
政府はエネルギー基本計画などで、2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現することを目指す方針を示しています。
また、2025年4月以降に着工する原則すべての住宅について、省エネ基準への適合が義務化される予定であり、新築住宅は今後ますます省エネ性能の底上げが進む流れです。
これからマイホームを建てる方にとっては、少なくとも省エネ基準を満たすことが前提となり、その一歩先の選択肢としてZEH住宅を検討する時代になってきたといえます。

さらに、ZEH住宅を選ぶことで期待できる制度的なメリットも押さえておきたいところです。
国はZEH普及のために、一定の省エネ性能と創エネ設備を備えた住宅に対して、予算の範囲内で補助金を交付する支援事業を毎年度実施しています。
令和6年度も戸建てZEH支援事業が行われており、所定の要件を満たす計画に対して補助金が用意されています。
補助額や募集時期などの詳細は年度ごとに変わるため、マイホーム計画に合わせて、環境省や経済産業省などの公的サイトで最新情報を確認しながら、ZEH住宅の検討時期を見極めることが重要です。

用語 意味 マイホームへの関係
省エネ基準 国が定める最低限の省エネ性能水準 2025年以降の新築で適合が原則必須
一次エネルギー消費量 冷暖房等で使うエネルギー量を合計した指標 数値が小さいほど光熱費削減が期待
ZEH住宅 高断熱と省エネ設備に創エネを組み合わせた住宅 国の普及目標があり補助金対象になりやすい

マイホームでZEH住宅を選ぶメリットと注意点

まず、ZEH住宅の大きなメリットとして、光熱費の削減が挙げられます。
高断熱・高気密と高効率設備により、冷暖房などに必要な一次エネルギー消費量を抑えつつ、太陽光発電で電気を創ることで、年間の電気代負担を軽減できる可能性があります。
国の試算では、省エネ基準の住宅と比べて、ZEH水準の住宅では年間の光熱費を数万円程度抑えられるとされています。
電気料金が上昇傾向にある中で、この差は家計の安心感につながりやすい点です。

また、ZEH住宅は室内の温度差が小さく、夏は涼しく冬は暖かい、年間を通じて安定した室内環境を保ちやすいことも特徴です。
高断熱化された住宅では、エアコンの設定温度を適切に保ったまま、部屋ごとの温度ムラや急激な温度変化を抑えやすくなります。
このような環境は、ヒートショックのリスク低減や睡眠の質の向上など、健康面でのメリットが期待できると報告されています。
加えて、停電時にも蓄電池などと組み合わせることで、一定時間は生活に必要な電力を自宅でまかなえる可能性があり、防災面の安心感にもつながります。

一方で、ZEH住宅には特有の注意点もあります。
高性能な断熱材や窓、太陽光発電設備、場合によっては蓄電池などを導入するため、一般的な住宅と比べて初期費用が数百万円程度高くなる例が多いとされています。
さらに、太陽光発電は屋根の形状や方位、周囲の建物による日陰の影響を受けるため、敷地条件によっては想定したほど発電できず、光熱費の削減効果が十分に得られない可能性もあります。
また、設備には定期的な点検や将来の交換費用が必要になるため、長期的な維持管理費も含めて検討することが大切です。

項目 主な内容 確認のポイント
光熱費の削減 省エネ性能と創エネによる電気代軽減 年間光熱費の試算額
室内環境と健康 一年中安定した温度とヒートショック対策 断熱性能と換気計画
初期費用と維持費 高性能仕様と設備導入による追加コスト 本体価格と点検交換費用
敷地と屋根条件 日射条件と屋根形状が発電量に影響 方位と周辺の影の有無

そのうえで、マイホームとしてZEH住宅を選ぶかどうかを考える際には、自分たちの暮らし方と予算とのバランスを整理することが重要です。
例えば、在宅時間が長く冷暖房を多く使う生活か、共働きで日中不在が多い生活かによって、太陽光発電の自家消費の度合いや節約効果は変わります。
また、将来の家族構成や在宅ワークの有無など、長期的な生活イメージも踏まえて、初期費用の増加分を光熱費削減や快適性の価値でどの程度回収できそうかを検討するとよいです。
事前に光熱費シミュレーションや設備の保証内容まで確認し、自分たちに合った水準のZEH住宅かどうかを見極めることが大切です。

ZEH住宅を検討中の方が押さえるべき費用と情報収集のコツ

まず、ZEH住宅の建築費用は、断熱性能向上や高効率設備、太陽光発電の導入により、一般的な新築住宅より高くなる傾向があります。
民間の調査では、建築費がおおよそ1~2割程度上乗せになる例が多い一方で、光熱費は長期的に削減できるとされています。
さらに、環境省などが実施するZEH支援事業の補助金を活用すれば、初期費用の一部を軽減できるため、長期的な家計への影響は、建築費と光熱費、補助金を合わせて総合的に見ることが大切です。

次に、国や自治体の補助制度を確認する際は、公的な情報発信サイトを活用することが重要です。
国レベルの制度は、環境省の「住宅脱炭素NAVI」や、省エネ住宅関連の支援事業をまとめた国土交通省の住宅関連ページで一覧性高く確認できます。
また、同じサイト内で国の補助金だけでなく、都道府県や市区町村が行う補助金情報も検索できる仕組みが整えられているため、居住予定地が決まりつつある方は、早い段階で条件を確認しておくと安心です。

さらに、マイホーム購入前には、間取りや設備だけでなく、将来の光熱費やメンテナンス費用も含めた「生涯コスト」を比較することが大切です。
その際は、ZEH仕様かどうか、太陽光発電や蓄電池の有無、省エネ性能の等級などを一覧表に整理すると、複数の候補を客観的に見比べやすくなります。
加えて、国土交通省の支援事業ページなどで、省エネ性能と補助制度との関係を確認しながら検討すると、どの仕様が自分たちの家計と暮らしに合うかが、より具体的に見えてきます。

確認したい項目 チェックする内容 主な確認先
建築費と仕様 断熱性能等級や設備内容 設計図書や見積書
光熱費と補助金 年間光熱費と補助対象 環境省や国土交通省
将来の維持費 設備更新時期と費用 機器カタログや保証書

まとめ

ZEH住宅とは、断熱性を高め、省エネ設備と太陽光発電などでエネルギー収支をゼロに近づける住まいです。
光熱費の削減や一年を通して温度差の少ない快適な室内環境など、マイホーム後の暮らしに直結するメリットが多くあります。
一方で、初期費用や敷地条件など、事前に確認すべきポイントもあります。
当社では、予算やライフスタイルを伺いながら、ZEH住宅の向き不向きや費用感、補助制度の確認方法まで丁寧にご説明します。
「自分たちの場合はどうか」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

一宮・岐阜・大垣エリア密着

新築一戸建ての購入なら
株式会社リライフ大垣店

岐阜・各務原・大垣・瑞穂・羽島・一宮・江南エリアで、新築戸建・中古戸建・土地・マンションの購入や売却をお手伝いしています。経験豊富なスタッフが、お客様の立場で親身に対応!特に住宅ローンのご相談には自信があります。

”●新築購入”おすすめ記事

  • 【防犯設備】子育て世帯のマイホーム選びで防犯設備は?安全性を重視した住まいの考え方を解説の画像

    【防犯設備】子育て世帯のマイホーム選びで防犯設備は?安全性を重視した住まいの考え方を解説

    ●新築購入

  • 新築一戸建てで人気の住宅設備は?最新ランキングと後悔しない選び方を解説の画像

    新築一戸建てで人気の住宅設備は?最新ランキングと後悔しない選び方を解説

    ●新築購入

  • パントリーがある間取りの基本知識!メリットと収納計画の考え方の画像

    パントリーがある間取りの基本知識!メリットと収納計画の考え方

    ●新築購入

  • 【パパママ必見】ファミリー向けに便利な住宅設備とは?子育て世帯におすすめの選び方を解説の画像

    【パパママ必見】ファミリー向けに便利な住宅設備とは?子育て世帯におすすめの選び方を解説

    ●新築購入

  • 【必見】子育てエコホーム支援事業はどう変わる?2026新築で押さえたい条件を解説の画像

    【必見】子育てエコホーム支援事業はどう変わる?2026新築で押さえたい条件を解説

    ●新築購入

  • 耐震等級3の戸建ては高い?費用相場と総コストの考え方を解説の画像

    耐震等級3の戸建ては高い?費用相場と総コストの考え方を解説

    ●新築購入

もっと見る